書き取りでよくある間違い8つ — 小学生が減点されるところと、その直し方

返ってきた書き取りテストを見ると、間違えるところが毎回似ています。子どもが努力していないのではなく、間違えるパターンが決まっているからです。パターンが分かれば、何を練習すればいいかがはっきりします。

小学生の書き取り・漢字テストで減点されるところを8つにまとめました。それぞれに、家庭での直し方も添えています。

1. とめ・はね・はらい

いちばん多い減点です。字としては読めるのに、細部で×になります。

  • 「木」のはらいが、とめになっている
  • 「小」「子」のはねがない
  • 「日」と「目」で、横線の数を間違える
  • 「土」と「士」で、横線の長さが逆

低学年ほど厳しく採点される傾向があります。ここで減点が続くと「合っているのに×」と感じて、子どもがやる気をなくしやすいところでもあります。

直し方: 新しい字を覚えるときに、「ここは、はねる」「ここは、はらう」と声に出しながら書きます。間違えた字は、その部分だけを赤で大きく書いた見本を作って、見比べさせると効果的です。

2. 送りがな

漢字は合っているのに、後ろのひらがなで減点されるパターンです。

  • 大きい→大い、新しい→新らしい
  • 生まれる→生れる、食べる→食る
  • 話す/話し、動く/動き(活用で変わる)

直し方: 漢字1字ではなく、送りがなを含めた言葉ごと練習します。「大」ではなく「大きい」「大きな」「大人」と、使い方ごとに書く。読み上げるときも、必ず言葉として読み上げます。

3. 似た形の漢字の混同

形が近い字を入れ替えて書きます。

  • 人/入、日/目、土/士
  • 未/末、干/千、貝/見
  • 犬/太/大、右/石

直し方: 似た字を並べて見せて、違いを言葉にさせます。「未は上の線が短い、末は上の線が長い」。違いを自分の言葉で説明できると、混同はほぼなくなります。

4. 同じ読みで違う漢字(同音異字)

読みは同じでも意味が違う字を、音だけで書いてしまいます。

  • 会う/合う、暑い/熱い/厚い、早い/速い
  • 木/気/来/黄
  • 高学年では 意外/以外、機会/機械

直し方: 意味と一緒に覚えるしかありません。「会う=人と」「合う=ぴったり」のように、短い説明をセットにします。テストは文の中で出るので、練習も文の形で。「友だちに( )う」と穴あきにして書かせると、判断する力がつきます。

5. 小さい「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」

1年生に多い間違いです。

  • きって→きて(抜かす)
  • きゅうり→きゆうり(大きく書く)
  • がっこう→がこう

子どもは音を正しく聞いています。ただ、その音をどう文字にするかがまだ結びついていないだけです。

直し方: 手をたたきながら読む方法が効きます。「き・っ・て」で3回、「き・て」で2回。音の数と文字の数が同じだと気づくと、抜かすことが減ります。

6. 伸ばす音(長音)

音のまま書いてしまうパターンです。

  • おかあさん→おかさん、おとうさん→おとおさん
  • とおり/とうり、こおり/こうり
  • カタカナで「ー」を忘れる(ケーキ→ケキ)

直し方: 「お」段の伸ばす音は「う」と書くのが基本で、「おおきい」「とおい」「こおり」などは例外として言葉ごと覚えます。例外は数が少ないので、出てきたものをリストにしておくと管理しやすいです。

7. 「は・を・へ」

文の書き取りで出る間違いです。

  • ぼくは→ぼくわ
  • がっこうへ→がっこうえ
  • ほんを→ほんお

直し方: 「くっつきの は・を・へ」として、言葉と言葉をつなぐときだけ変わる、と教えます。文の書き取りで、つなぎの部分に丸をつけてから読み上げると、意識が向きます。

8. 字を抜かす・書き足す

文が長くなると、聞いてから書くまでの間に言葉を落とします。

  • 抜かす:「妹が 絵を かきます」→「妹が かきます」
  • 書き足す:「天気が いい」→「天気が とても いい」
  • 順番が入れ替わる

書く速さが追いつかず、前半を書いている間に後半を忘れるのが主な原因です。

直し方: 文を区切って読み上げるのではなく、一度に全部読んで、子どもが覚えて書く練習をします。最初は大変ですが、これが本番でいちばん必要な力です。書き終えたらもう一度聞いて、抜けがないか自分で確認する習慣をつけます。

間違いを番号で分けると、練習が短くなる

テストが返ってきたら、間違えたところに上の番号(1〜8)を書いてみてください。数週間続けると、子どもがどのパターンで主に間違えるかが見えてきます。そうすれば、範囲の10語を全部繰り返す必要はなく、そのパターンに当たる言葉だけを集中的に練習すればよくなります。

書き取り練習でいちばん大事なのは、正しい音を聞いて書くことです。毎回保護者が読み上げるのが難しければ、DictationEasyに範囲を入力しておき、子どもが聞いて書く練習を自分で繰り返せるようにする方法があります。

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よくある質問

とめ・はね・はらいは、どこまで厳しく見られますか?

学校や先生によって差がありますが、低学年ほど厳しく採点される傾向があります。文化庁の指針では細かな字形の違いで正誤を分けないとされていますが、学校のテストでは減点されることがあるので、習った通りに書く練習が無難です。

送りがなの間違いは減点されますか?

されます。漢字テストでは「漢字+送りがな」で1つの答えとして採点されることが多いです。漢字1字ではなく、言葉ごと練習してください。

小さい「っ」を抜かす癖は、いつごろ直りますか?

多くは1年生の後半から2年生にかけて減ります。手をたたきながら音の数を数える練習をすると、早く定着します。

同じ字を何度も間違えます。どうすれば?

間違えた字だけを集めた「間違いノート」を作り、テスト前日にそこだけ見直します。範囲全体を繰り返すより時間がかからず、効果は大きいです。

文の書き取りで、いつも言葉を落とします。

書く速さと記憶の問題です。区切って読み上げるのをやめて、一文を通して読み、覚えて書く練習をしてください。最初は短い文から始めて、少しずつ長くします。